革財布 蝋引き コンパクト革財布の基本設計
最近は電子マネーの普及で、将来的にはスマートフォンがありさえすれば、財布はこの世から消えてしまうかもしれません。そう考えると、昨今では革財布は嗜好品の意味を持ってきているかもわかりません。
そんな時代背景の中で、財布は小さなものが人気になってきています。 なので、今回は財布はどこまで小さくできるか?を考えてみることにしました。そのためには最低何が必要な機能か考えなければなりません。
財布の最低必要機能はなにか?
財布の最低機能。多分それはクレジットカードや免許証が最低でも入らなければならない事のような気がします。
お気づきの方もいるでしょうが、免許証、保険証、プリペイドカード、クレジットカード キャッシュカード 名刺、は昔は全て違うサイズでしたが、最近では全て同じサイズです。すなわち、86mm×54mmです。するとクレジットカードの大きさを基本サイズにしてコンパクトな財布が作れないかと考えるのは自然です。
86mm×54mm左図のサイズです。 財布はこれが入るサイズが最低の大きさ。 つまり現在ではこれ以上は小さくならないということですね。これ以上小さくしたかったら電子マネーを持つしかありません。iPhoneやiwatchなどを持つと言う話ですね。
将来的にはクレジットカードや各種身分証明書みたいなものまで電子化されてしまって スマートフォンところか、指輪のようなものや、電池チップのようなもっと小さいものになってしまう可能性もあります。人はそれを体の中に埋め込むかもしれません そう考えるとなんだか虚しい気もしますが。現在では最低このサイズが財布の極小サイズになります。
日本紙幣のサイズ?
さて紙幣はどれくらいのサイズになるのでしょうか?電子マネー化が進んでいますが、未だ紙幣は金銭としての支払いの実力があります。なので現在においても紙幣を無視するわけにはいかないでしょう。その意味で紙幣のサイズは財布にとって重要です。実は、 紙幣の一番大きなサイズは一万円で、160mm×76mmです
クレジットカード、身分証明書の重要カードと紙幣レイアウト
財布にとって最低限のお金や重要カードを入れるレイアウトを考察する、左の図の様になります。 無駄な空間をなくすと、紙幣とカード関係のレイアウトはこんな風に重なり合います
さらにコンパクトにするために。
そしてさらにコンパクトにするために折り紙の様に、3っつに畳んでしまいます。すると最低の大きさ、つまりクレジットカードよりも一回りだけ大きなサイズになり、これが一番財布にとって小さなサイズになると言うことですね
小さい財布 サイズをどう納めるか?
さてここで使いたい金具があったのでこれを紹介します。しっかりとホールドしてくれそうで、タフな感じがします。このバレルの光沢感もなかなか気に入っています。
サイズが本当に小さくなるか。一体どれくらいの大きさになるのか?財布を止める金具は何を使うのか?などだけ考えて日本のブライドルレザーを使って試作してみました。ここから、手縫いをし、今後の展開としては、これをイギリスから輸入したブライドルレザーを使って作ってみたいと思います。非常にコンパクトな財布ができそうです。今回は開発プロセスにおいてデザインの設計サイズの考え方をまとめてみました。