leather goods 革財布
1concept
工房では革製品を作るアピールポイントとして(手作り)とよく聞きます。ですが、よく考えてみたら鞄、財布などの縫製品はすべて手作りでは無いでしょうか?
手作りという概念を考え直したときに、本当に手作りでモノを作ったら、一つ一つの表情がもっと変わるのではないか?
たとえば焼き物のように、窯に入れてみないと、どう表情が出るかわからない偶然性や、どこか素人っぽいけれど、印象派の絵画が素晴らしいと思うように、そういう手の暖かさや作る人の感情がが伝わるようなものではないか?
leather goods labで作るものは、本当の手作りとは何だろうか?という疑問に現役の鞄デザイナーがコンセプトを考えなおした造りです。
2革財布をつくる
染革財布は陶器の作家や絵画の作家からも影響を受けたりしてアートを作るような感覚で仕事をしています。静かな空間で気持ちを込めて染料を染み込ませていきます。
染料が革に染み込んでいくさまは不思議なひとときです。色のついていない革が静かに染め上がっていきます。今回の初め革商品にツートーンがありますが、本来なら染めるのであればドブつけという手法を取ります。しかしツートーンにするためには1枚ずつ丁寧に染め上げていくしかありません。
革染めの染色を調合する
革染め染料の色 数は限られています 黒色 茶色 赤色 黄色 緑色 青色 ぐらいしかありません。例えば紫を作りたかったら、青と赤を混ぜて、紫にします もっとディープな紫にしたかったらさらに黒や、茶色をまぜます。同じ色がなるべく出るように常に染料のグラムを測って、デザイナーは染料を手作りで調合します。
でも、色を何度も何度も革に染めていくかげんによって、色の深みは2つとして同じものができません。それが、このブランドの言いたい事。あなたのemotionが毎日変わるように、この商品も一つとして同じものが出来ません。それこそが手作りの面白さの真骨頂なのです。
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革財布 手染め
ヌメ革とはもともとはピット槽と呼ばれるプールにつけられて精製されていたものですが、最近ではコスト面も考えられてドラム式で生成される様になってきました。そのためにヌメ革の定義も変わってきています。
最近ではヌメ革の事をタンニンナメシされた革がヌメ革と定義されています。タンニンとは植物の成分の渋みを使用しなめされた革のことで、革のタンパク質に反応して染めれる革に変化します。
一般的にヌメ革というのは染める前の革で色はベージュ色なのが普通です。それが染めないまま放っておくと、空気に触れたり日光にさらされて、エイジングします。エイジングとは革の表面が変化して使い古した様になっていく事で、染める前ではベージュ色のヌメ革も、茶色に変化して行き、使い込めば艶が出て革の表情が豊かになっていきます。
使用する人によってはいつまでも綺麗に使いたい人もいますので、エイジングを嫌がる人もいる様です。ヌメ革を染めることによっていろいろなデザイン的表情が出だしつつ、ヌメ革のエイジングも美しくしていくという意味で革染め上げて革財布を作り上げています。
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