目次
1 革財布 手縫いとミシン
1-1様々な縫い方
平ミシン 腕ミシン ポストミシン コンピューターミシン 革鞄や革財布用ミシンはぶ厚い革に針を通さなければならないのでパワーも大きくコストも高いものです。 いろいろなミシンがありますが、本当に強度がかかるところは手縫いです。たとえばタンニン革に手縫いを施すのには理由があります。
タンニンなめしの革を使うと、商品は手入れをしている限り大変長持ちをします。それだけ革が長持ちするのですから、縫製糸もしっかりしたものを使わなければなりません。
手縫いはワックスのついた糸で、一目一目を手で縫い上げていきます。ミシンではできないほど太い糸なので堅牢度に優れています。
2手縫い
2-1手縫いのメリット
なのでものすごく縫い込む時間がかかりますが、通常ミシンでは縫えない場所が縫えます。さらに、ワックスのついた太番手の糸で縫いますので強度の高い商品ができます。
2-2手縫いは菱目打ちという目打ちを使う
手縫いは菱目内という目打ち棒を使って革にあらかじめ縫い穴を開けていきます それこそ一目一目を目打ち棒とハンマーを使い、手打ちでトントン縫い穴を開けていきます そして、ミシンを使わずに大変な時間をかけて縫縫い上げて行きます。
↑タンニンなめし方法と手縫いの関係のリンクです
2-3手縫い-手作り感のある菱針り形状
菱針りとは画像のような形状の縫い目です
菱針は、使用すると針が革に菱形に食い込むように入っていきます。
ミシンでも同じ形状の菱針を使うと手作り感を表現できます。が、丈夫さは手縫いには敵いません。手縫いとミシンが根本的に違うのは 人は一目一目、縫う糸の太さや、ワックスのついた糸の表現がミシンとはやはり見た目から違うからです。