目次
革財布 ハンドメイド職人とジグ
ジグとはなんでしょうか?職人の使い道具はいろいろあります。市販で売っているもの、自分で作るもの。ジグとは職人がものを作る時に必要な自作の道具のことです。 道具はどこにも売っていなければ作るしかない。僕はこの言葉を京都の和紙を作る職人さんから教えてもらいました。
京都の和紙職人に教えてもらったこと。
たとえば、和紙を作るときには、スキをする道具があります。水の中にある和紙の原料を漉き舟と呼ばれる木の枠の様なもので漉くのです。
そして出来上がった湯葉の様な紙を乾かすことによって完成するのが和紙なのですが、この和紙の漉き舟の大きさは 一般的にはせいぜい1mもありません。そう言った伝統的な大きさにこだわっていると、新しいものができない。だから自分で漉き舟を作ってしまう。 5m四方ほどもあろうかという漉き舟を作って新しいものができる。という話を聞いたことがあります。
それと同じなのです 腕のいい職人は道具を自分で作ります。そうしないといいものができない。職人一人一人違った感性があり、いかに商品をす早く美しく作るかということに考えを巡らせます。
そこで自分で道具から作る。 いつも同じところに同じ革を貼ることができる張り込み用治具などがあります。
どこにも売っていない道具は自分で作るしかないのです。
治具活用図
例えば左の様にハート型の革をまた違った革にいつも同じ場所に貼り付けたい時、いちいち位置出しをするのに測っていたら時間がいくらあっても足らないです。
いつも同じ位置に来る様にハード型の穴が空いている治具を作って同じ位置にハート部品が来る様に工夫した道具を作るのを治具といいます。
治具は工程減少させる事においても重要な役割を果たします。
腕の良い職人さんは必ず自分の治具を作り、商品を綺麗に仕上げる工夫をします。
コメント