世界の3大レザーとは?
1-イタリアンレザー
2-コードバン
3-ブライドルレザー
それぞれの特徴はどのようなものか?1-イタリアンレザー
イタリアンレザーといえば 最も代表的なのがベジタブルタンニン鞣し。
革の柔らかさ、エイジング、質感、バッグやレザーグッズの仕立てやすさ。など職人側の目線から見ると革質としては最高峰です。しかし、日本人にはあまり人気がありません。それは日本人の気質がそうさせていると僕は思います。
日本人に好まれる革の鞣し方とは、クローム鞣しという方法です この方法は革質としては機能的です。コストが安い 表面が強い(傷つきにくい)水に強い。などでメンテナンスも手間要らず。
ただし、クローム鞣しは塩基性硫酸クロムという化学物質で鞣されるため環境に良いとはいえません。
対してタンニン鞣しはコストは高い 表面が弱い(傷がつきやすい)水がつくとすぐシミになる。
ですけど、例えば家具でニスが塗られていない木の表面だけで作られている家具がありますが、
なんともいえない手触り、すべすべとした感じ。人工的ではないそういう感覚がクロム鞣しには感じません
イタリアンレザーはデザインの表情、加工のしやすさ、なんともいえない革のエイジングなどで
商品に愛着を感じる仕上げになって行く。と僕は思います。
2-コードバン
コードバンは俗に革のダイヤモンドと呼ばれる革で、表面に傷がなく、すべすべとして素晴らしい輝きを放ちます。傷はなぜないか?どうして完璧に平なすべすべとした革になるのか?
その秘密は、実は馬のお尻の革の裏側 表面ではなく、裏側をバフ機で人工的に磨いていくのです。コードバンは革の裏面を商品の表面として使われます。だから傷が全くない。そしてツヤツヤと光り輝いているわけです。
価格は一頭の馬から、ごく少量、限られた量しか取れないのでものすごく高価です。
また、財布などに多く使われ、運気も上がるとされている縁起物です。
3-ブライドルレザー
ブライドルレザーとは馬具に使用される革のことで、馬のハーネス 轡、(くつわ)サドル
などに使われていたレザーです。表面にブルームと呼ばれるワックスがついていて、このワックスが防水の
ような役割をしています。
ブライドルレザーで作られた商品は、使い込むごとにワックスが取れていきますが、艶々と光沢が出てきて、商品の表面の表情が変わって行くのが醍醐味です。
馬具を作る革ということで よくコードバンと勘違いされますが、ブライドルレザーは牛革です。
製法も全く違っていて、伝統的ブライドルレザーは英国に多く見られます。
4-日本のタンナー栃木レザー
日本で有名なタンナーといえば栃木レザーが有名です。
栃木レザーはその名の通り、日本の栃木で作られていて、デジタブルタンニン鞣しという手法で、ピット槽と呼ばれるプールに浸けられて作られます。
日本ではほとんどのタンナーがクローム鞣しで作っている中、手間隙をかけて頑張っている伝統的タンナーです。イタリアンレザーも、デジタブルタンニン鞣しで作られていますが その違いは、
クローム鞣しと比べると手間暇は4倍かかると言われており、日本の革では高価です。
個人的にはイタリアンレザーはしっとりとしてリンスをかけたような革イメージですが、栃木レザーは硬く、乾いた感じで、革のコシがしっかりとした印象です。
イタリアンレザーと同じく、エイジングしやすく、革の質感を重視した仕上がりです。最近では若い人たちに人気が出てきていて 機能面だけを重視した商品とは一味違ったレザーグッズが出来上がります。
5-leather goods lab
leather goods labでは世界の3大レザー全て好んで使用し、日本の栃木レザーも採用しています。
全てがタンニン鞣し革で、機能一点張りの商品ではなく、染めや、コバ磨き、エイジング、手触り、質感を楽しめ、壊れにくく、長く使えるものを目指しています
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